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暖かいけれど
私はすぐに冷えるから
薄手のものを重ね着して
ストールも持ち歩く。
信号待ちで一緒になった男性は
すごく身軽な感じで最小の荷物を身につけて
七部袖のTシャツ姿。
信号が変わった途端に
風を纏ったように歩いて行った。
ちょっと悔しい気持ちになる。
もしかして
私は厚着だから
寒いのでは?と思ってしまった。
ジャケットとシャツをまくって
肘あたりまで腕を出してみた。
ひんやり。
でも思ったほど寒くはなかった。
両腕は翼だ。
時々、風を当ててやらないと
飛びかたを忘れちゃうかもしれないな。
若い頃は
高く!遠くへ!を目指していたけど
今は気が向いた時に
スキップするみたいに
ちょっと飛びたい。
贅沢かな。