
マンションがいくつも建っているエリアの広場に
公衆電話が設置されていた。
使う人はいるのかなあ?と思って近寄ってみたら
受話器にも電話にもびっくりするほど土埃がついてる。
誰かが置いていった飲み物のゴミも色褪せていた。
街灯がわりにはなっているし
もしもの時はきっと活躍するはず。
でも、待っているって、しんどいよね。
明るいデジタルの文字が
物言わぬロボットに見えてきて
泣きそうになった。
若いころの思い出の中では、まだ現役で動いているんだけどな。
引き出しの中を探したら、未使用のテレホンカードが誇らしげに出てくるかも。
夢の世界だと、公衆電話はタイムトラベルをする道具。
電話番号ではなく、行きたい年月日を押すのです。
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