top of page
検索

2023年2月13日月曜日

  • 執筆者の写真: 奥井亜紀
    奥井亜紀
  • 2023年2月13日
  • 読了時間: 1分

ジンチョウゲは

濁点のせいもあって

音だけ聞いてると

怪獣っぽいなといつも思う。

漢字だと、沈丁花。

沈むという文字が物憂げだけど

花が咲いたら

物憂げな人の心が

明るくなるような香りを放ってくれる。



風が吹くたびに冷たい雨の玉が顔にあたる。

マスクをしているのにねえ。

曲角には、もの言わぬ沈丁花。

一粒と言いたくなるような可愛らしい花が開いていた。

香りはわからなかったけれど

私の心に甘味が一粒広がるようだった。


 
 
 

Commentaires


p_gray_ver.png

© Okui Aki All Rights Reserved.

okui aki official website

Any inquiries concerning okui aki may be sent to e-mail.

bottom of page