
ある日。
もうこの世では二度と会えないと実感して、大声で泣いた。
泣き止んでから、もう一度会いたいと思う理由について考えた。
ちゃんとさようならをしていない。
ちゃんとお礼を言ってない。
このふたつだった。
でも、さようならは、何回言ってもお互いに手を振りつづけて、エンドレス。
結局、また会いたくなる言葉と行為なのだと思った。
じゃあ、最後にもう一度会いたい理由は?
ちゃんと「ありがとう。」を伝えたい。
ありがとう だけじゃダメなの。
句点がついていないから。
終われないのだ。
空白
改行に次ぐ改行
ありがとうには、マルをつけないとね。
でっかいでっかいマル。
それは、あの人とちゃんとこれからも繋がっているよっていう、マル。
一緒に過ごした時間、素晴らしかったねっていう、マル。
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