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2020年3月26日木曜日

  • 執筆者の写真: 奥井亜紀
    奥井亜紀
  • 2020年3月26日
  • 読了時間: 1分



小学校の5年生だったか、夏休みに校庭キャンプというイベントがあった。

夜は校舎を使って、肝だめし大会。

そのとき、一緒に廻っていた同級生がお化けにびっくりしてぶつかってきた。

突き飛ばされる感じで転んだ私の上を踏んで逃げていきました。

一瞬のできごとだったから、私はすぐに起き上がれなかった。

助けてくれたのは、お化けというか、おどかし役のゴリラだった。

確か、そのまま一緒に出口まで送ってくれた記憶がある。

運動神経が鈍い自分を責めることで、私は私を納得させたけど、そのときから「お化けより人間が怖い」と思っている。

怖いという気持ちがなければ、校舎はただの校舎だった。

窓が暗闇のなかで幻想的に浮かびあがっていたことが忘れられない。

あの景色は、また見てみたい。






 
 
 

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