毎年のことだというのに、景色の中に桜がみえると、それだけでテンションがあがる。
幼い子供たちが、自分の好きなキャラクターをみつけては喜んだり、指をさしているのと同じだ。
一応大人だから、大声出したり、ダッシュしたりはしないけど、心のなかではワーワーと大騒ぎで、早歩きマックスで近寄る。
午前中、ご近所の公園に行ったら、まだランチに集まる人もいなくて、サイダーの宣伝に出てきそうな空とセットで、ゆっくり桜を眺めることできた。
張り出すように伸びた枝についた花は、遊び好きの妖精のように揺れている。
幹にくっつくように咲いているのは、指揮官のようだった。
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