日野啓三さんの「光」を読んだ。
95年の作品。
SFものだけど、そういう感じが少なくて、読みやすかった。
もし、筆者のプロフィールに「タイムトラベラ−」と書いてあっても、そうだろうなあと思っちゃうかも。
携帯電話が登場しないから、登場人物たちは遠回りをする。
だけど、物語だから、一気にその距離が縮まったりする。
そんなの奇跡じゃん!と思うような感じで。
だけど、自分の人生を振り返って考えてみると、「そうでもないなあ」と思う。
携帯電話があってもなくても、つながる人とはつながるのだ。
「お天道様はちゃんとみている」という言葉を思い出す。
昔の人は、大事なことを繰り返し言い続けて伝え続けてくれている。
光に伝言をしているのかもしれない。