書きたいことも書くことも思いつかないんだけど、
何にも書かない一日が残るのがイヤで、なんか無いかなーって考える。
歌詞を書くときと同じだ。
「これ言わなくちゃ」みたいな気持ちで書くことはほとんど無い。
感情の砂山を崩してたら、「あ、こんなのありました」と、そのなんだかわからないものを磨いたり削ってみたりしているうちに「これ言い残しておこうかな」と覚悟を決める。
この世には、とても哀しいことがいっぱいある。
そしてそれを包み込む優しくて温かくて美しいものもたくさんある。
歌詞に表現していることは、無限の一部で、ほとんど“みつけた者勝ち”な感じだ。
誰よりも大きな声で「これこれ!」って、掲げる感じで歌にする。
誰かに聴いてもらうときは、「これこれ!」が、旗になったとき。
風雨にさらされて、倒れたり破れたりするだろうけど、運が良いと、たくさんの人が目印にしてくれたり、手入れをするように愛してくれる。
無数に立っている旗たちのために、良い風が吹きますように。