毎年、近所の公園の桜は、早目に咲く木とのんびりさんがいて、満開の日に差が出る。
うちから見えるのは、一番早く咲く木。
もう何年もそうだから、その木はそういう性質なんだろうなあ。
違いを観察すると、早く咲く桜の下にだけ、ベンチがある。
もしかしたら、人間の声を聴いているのかもね。
すでに咲いてる桜を携帯に納めて喜んでいたんだけど、梢の間をひゅーんと通りすぎる飛行機にもワクワクした。
春は、旅立ちの時。
どこかへ現実に行かなくても、行けなくても、昨日や、今までの自分から旅立つことはできる。
心を動かして、ぽかぽかしてきたら、そこには春が生まれているのだ。