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2016年11月5日土曜日


この時期の楽しみ。

柿。

でも、私が好きなのは皮がやぶれそうになっているくらい熟した柿。

普通の柿を買ったら、ずーっと食卓に放置しておいて、食べ頃まで待ちます。

ヘタをくりぬいて、スプーンで実をすくって食べるのが喜びなのです。

でも、この喜びはあんまり人に理解されないみたい。

子供の頃も、たとえば家族中そういう柿が好きだったら、熟し柿取り合い!になるかもしれないけど、「どうぞ、どうぞ」だった気がする。

あまり物をねだらない私だけど、八百屋さんで、見た目がきったなーくなって値引きされた柿をみると、「欲しい」とお願いしたものです。

母も、わかっているので、「安かったでー」と買ってきてくれたり。

とにかく、長年の熟し柿ファンなのです。

それが最近のスーパーときたら。

きれいな熟してません柿ばっかり!!

時々、「ごめんなさいね、ちょとわるくなってますけど、そのぶん値引きします」的な抱き合わせ商法で、よっつのうち、ひとつが熟して値引きされていたりする。

解せない。

このジョーカー的な役割。

だけど、私としては、愛しい柿が安くなってるわけだからありがたく買う。

けど、ここで問題が。

よっつ全部熟しているならどれを買ってもいいけれど、

よっつのうち、ひとつだけが熟しているわけです。

いくつも並んでいる抱き合わせ柿たちの中から、1番熟した柿入りのパックを選びとり、ごきげんさんでレジへ。

そーっと扱ってもらわないと、皮が破けちゃいますから、緊張です。

大事な柿・・・を握ったレジのおにいちゃんがひと言。

「すいません、これ、腐ってますよね。」

と、いいながら、柿を押しつぶそうとするんです。

「やめてーーーーーーーーーーーっ!!腐ってなーーーーーーーーーい!!」

という心の声を押し殺し、超クールに、にっこり笑って「大丈夫ですよ。」

と言いましたけど。

ま、今は若いからわからないよねー。

熟しているのと、腐っているのとの違い!


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