自分が生きている世界が、
現実かどうかを確かめる方法はないもんだな。
夢の中の私も同じことを思ってると思うし、
それはあの世とこの世の私も同じかもしれない。
私はとても目が悪い。
いつも歩いている道でも、
裸眼で歩くのはちょっと怖い。
怖いということが言いたいのではなく、
そういうとき、物体はみんなにじんで
前後左右関係なくなってくっついてみえる。
必死で書いたノートのページは真っ白けで
鍵盤の境なんてみえなくる。
「へえ、みんなひとつなんだな。」と思う。
夜は光のマル模様が並んでいて、
「やっぱり、すべてはマルなんだな。」と喜んでいる。