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2016年7月8日金曜日


海辺の、目印のための十字なんだろうけど、私には心が休まる形、十字架。

休憩していいよーって、言われてる気がする。

実家のすぐそばにあった教会の屋根についていた十字架も、私にとってはそういう存在だった。

ある日、その教会に、雷が落ちた。

「十字架に落ちたらしいよ」と大人たちが言っていた。

ほんとか嘘かはわからない。

なんでも笑い話にしたり、内容を大きめにするのは、関西っぽい生活習慣だし。

だけど、「教会なのにね」と、皮肉っぽく笑っていた人の声は忘れられない。

今になって、そのことを思い返すと、災厄を被ってくれたのは十字架だから、やっぱり神様は偉大だと思っていた人もいたのかもしれないなあ。

心のなかに、いつでも生まれたての白い場所をつくっておきたいと思う。

言葉にすると、それは神聖というものかもしれないし、無垢と言われるのかもしれない。

理想は、それだけで心が満たされることなんだけどな。


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