いつからか、私が勝手に腹を立てて、嫌いになり、またいつの間にかなんとなく可愛いと思うようになった。
嫌だった理由は、なんかズルいーって感じがしたのだ。
雨の下で寂しげに見えるのも、なんだかなーって思ってた。
だって、雨は嬉しいくせに!
枯れても、なんとなく「私、紫陽花でした」とはっきり分かるまま存在してて、最近は茶色く化石のようになった紫陽花だけのブーケとかあって、お洒落なカフェで飾られていたりする。
こうやって書いていると、ただの毛嫌いだったと思うんだけど、仕方ない。
今日は、ビルに寄り添うようにひっそりと、でもしっかりと咲いている青い紫陽花と目があった。
そうそう、この感じ。
「やっぱりしぶとそう。」
と、お互いに思いあったよね。



