日暮れた空を見上げていたら、どこからかハゴロモジャスミンの香り。
壁からこぼれたかのように咲いていた。
どこに根っこがあるのかみえないくらい、他の草やらゴミとも絡まりあって咲いている。土の中の生き物たちは、自分たちのそばを這う根っこが麗しい香りの花のものだとは思っていないだろう。
ウグイスは、ずっと「ホーホケキョ」を繰り返している。
どうしてみんな同じように鳴けるのか不思議だ。
ウグイスに生まれたからには、この大ヒット曲を伝達するのだ!という使命感に燃えているみたい。
「ホホホホッキョ」
ちょっと違う感じの歌いかたもあるんだね。
「カーカーカー」
今度はカラスの大声。
だけどこれはお友達を呼んでいた声だった。
待ち合わせの木、決まっているんだな。
よかったねえ。
くっついて並んでおしゃべりできるんだね。
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