top of page
検索

2019年10月25日金曜日

  • okuiakiofficial
  • 2019年10月25日
  • 読了時間: 1分

私は高校時代、朝、何回も遅刻している。

寝過ごして遅刻したのは1回で、のこりはわざと時間をずらしたくなったのだ。

今おもえば、誰よりもはやく行けばよかったなあ。

おばかな私。

同じ制服姿の人間が、まっすぐ同じ方向に向かっていくのをみていると、怖くなるのだ。

はみ出ることは嫌なくせに、流れに乗ることも嫌。

でも、だったらやっぱり、誰よりもはやく行けばよかった。

背中を見なくて済んだのに。

あほたれな私。

今日、夕方のラッシュで似たような景色をみた。

駅に向かって歩いている人の流れに入りこんでしまった。

ほとんどの人が黒いコートを着ていて、ときどき、そのコートが揺れている。

壁にディスプレーされているハロウィーンのコウモリが飛び出してきたみたいだった。

みんな、急いでいるようだし、駅のまわりはうるさいくらいだったけど、スローでロマンチックな歌を脳内BGMにしたら、すべての人が愛おしくみえた。

高校生の頃との違いは、世界をメルヘンでファンタジーな世界に変換するようになったことと、人の背中ではなく、自分の行きたい方向しか見なくなったこと。

私は、


 
 
 

Comments


p_gray_ver.png

© Okui Aki All Rights Reserved.

okui aki official website

Any inquiries concerning okui aki may be sent to e-mail.

bottom of page