スーパーの精肉コーナーは、とても冷えている。
すぐに冷えちゃう私は、ささっと通り過ぎたい。
でも、昨日は思わず足を止めてしまった。
10歳くらいの男の子がお母さんに
「ぼく、あっちに行ってるね。カブトムシが凍っちゃうから。」
「うん、わかったー。」とお母さん。
そして、笑いながら「いや、凍らないけど・・・」と小さなお声。
ビニールに入った虫かごらしきものを大切に、まるで卵を温めるように抱えている男の子の背中がかわいかった。
子育ては大変なのだろうけれど、こういう素敵な瞬間がいっぱいなんだろうなあ。
母が、もう二、三人産んでおきたかったと言っていたことを思い出す。
一緒にいられる時間は、ほんとうにあっという間だし、大変だったけど、ほんとうに楽しかった、らしい。