防寒としてではなく、おしゃれとして冬物を着ることができる軽めの寒さが嬉しい。
ぬくもりが心に余裕をつくってくれたおかげで、ずっと気になっていた喫茶店に寄り道をすることができた。(カフェとはあえて言いたくないお店。)
夜だから暗いのだけど、気分が明るいと、世界は輝いてみえて不思議だ。
誰もいない信号まち。
いつもより広い道路にみえた。
佐野元春さんの「情けない週末」がイヤホンから流れる。
行ったこともないニューヨークを歩いている気持ちになった。
そして、もうこの世にいない人の記憶が音楽のように流れてきて、泣けてきた。
会えなくてかなしいのではなく、出会えていた時間を思い出した喜びの涙だった。