東京都庭園美術館へ。
「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」
ほとんどの作品が、モノクロの、ファッション雑誌の切抜きがもとになっている。
コラージュなのだから当たり前かもしれないけど、「その写真がこうなります?」という驚きがいっぱい。
タイトルのつけかたが、とてもおしゃれだった。
センスのいい人は何をしてもセンスがいい・・・を、しみじみ思った。
とにかく、はっとする言葉の連続。
作品は、人間のからだに動物の頭がついていたりするから、ちょっと怖く感じてもいいはずなのだけど、きれいだなーと思っちゃう。
エレガント。
あまり使わない言葉だし、イメージでしかないけど。
でも、ぴったりだなあと思った。
図録も、淡いピンクで嬉しい、かわいい。
買ってすぐにカフェで見直した。
雑誌から生まれたコラージュがまた写真になって図録に収まっているというのが、おもしろい。
美術館の庭園で咲き始めた梅をみた。
これからひらく花のほうが断然多いのに、すでに香りがわかる。
満開になったら、どんなにいい香りだろう。
景色をみながら、脳内コラージュ。
梅を咲かせるカラスとか、夕空をティーカップに注いだりとか、妄想の帰り道になった。