葉っぱつきばかりのミカンをひとパック、妹が買ってきてくれた。
小さいので、お飾り用じゃないかと思うけど、それにしてもひとパックぶんも飾りはしないだろうから、食べるにも飾るにもいいですよというものなのだろうか。
実よりも葉のほうが目立つちびミカン。
食べるのがもったいなくて、並べて眺めている。
遠目にみると、葉の部分が鳥にみえてくる。
葉っぱと羽根はどうして同じような形なんだろう。
神様が作ったのだとしたら、こっちは果物にして、こっちは木にして、こっちは飛べるようにしちゃおっかなーという感じだったのかもしれない。
飛べるようになった鳥たちは、嬉しくてピピピと声を出した。
そしたらまたまた神様が「それおもしろい。」と、ついでに人間も泣いたりしゃべったり、歌ったりできるようにしてくれたのかもしれない。