ぼんやりした体を太陽の下で日干し。
雨上がりの世界は光があふれすぎた春のよう。
鳥になっていろんな景色をみてみたいと思ったけど、青空が広すぎて迷いそうだとも思った。
制服姿の小学生の団体は、見習い天使が行進しているような朗らかさ。
ベージュとブラウンの間のような色のダウンジャケットをそろって着ているご夫婦らしき二人組。
好みが合うから一緒にいるのか、一緒にいる間に同じ色を選ぶようになったのかどちらだろうなあと思いながら目で追いかけた。
スイーツがおいしいカフェに入ったけど、コーヒーだけをいただいて、帰路。
夕日を眺めている白い月が家の近所で待っていた。
私だけの月じゃないけど、みつめあう瞬間は、一対一なのだ。
雲に沈んでいく太陽をみながら、卵がたくさんあることを思いだしていた。