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2018年11月15日木曜日


道ばたのサボテンのつぼみを撮影したとき、携帯のデジタル表示は「16:16」だった。

空には白い半月が浮かんでいて、金色に近い夕陽がビルの後ろへ隠れようとしていた。

もう何年も前に閉店した飲み屋さんの看板は、もとから色あせていたことを思い出したとき、

しだれ桜の枝は、暗い緑とオレンジの葉っぱを着けて優雅に風とたわむれた。

片方だけの黒い作業用の手袋は数日前からの落とし物。

すでに持ち主は新しいものを買ってしまったのかもしれない。

次、落としても目立つように赤にしたんじゃないだろうか。

小さいけれど大輪のタンポポは黄色。

そばに落ちていたこげ茶色の種は椿。

イワシではなく、イノシシ型の雲をみつけた。ベビーピンク。豚ではなかったと思う。


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