夏休みがあった時代のことを思い出すと、英語の筆記体の練習を思い出す。
絵が上手なお友達が、同じように文字も上手でびっくりした。
ただ、日本語の場合は正しいお手本みたいな文字というよりは、丸文字(当時すごく流行っていた)が得意な子だった。
きっと、アルファベットも柄みたいに書いているんだろうなあと感動した。
文字は、デザイン!
で、美しくはなかったけど、私も自分なりに、理想の筆記体文字を模索しつつ、書き取り練習をした。
書道の時間に習った、「一」いち、をちゃんと書くのに似ていると思いながら、「私」を意味する「I」を書いた。
毎回同じように書けないし、えんぴつ、シャープペンシル、ボールペン、道具が変わるたびにできあがりにバラつきがでて、まさに「自分」だと思いながら。
1本の I は、糸みたいだ。
それをぐしゃっとすると、we になる。
そして「W」は、さかさにすると「M」だから、私、私たち、私を・・・
私は、他の人たちと一緒になることで、やっと私を全うするのだなあと思う。