今年も、ご近所には小さな向日葵エリアができていて、私の背丈を余裕で越えていた。
いつのまに育っていたのでしょうか。
海の中でもないのに、浦島太郎の気分。
散歩の途中に見かけるコンビニの「サンクス」が「ファミリーマート」になっていた。
サンクスにサンクスできなかったけど、考えてみたら、その店に入ったのは5回もなかったかもしれない。
それでも、あったものがなくなるというのは、淋しい。
子供のころ、大きなスーパーに行くとワクワクしたけど、安売りの苺売り場にたくさんの手が伸びているのをみたとき、こわくなった。
同級生のお母さんのカゴにも入っていた苺のパック。
食べ続けたら、みんな同じ顔になりそうな気がした。
いつのまにか、じわじわと、人間なんだけど、私なんだけど、奥井亜紀なんだけど、そのはずだったんだけど、スーパーの食べものでできあがった大量生産のロボットになっていく感じ。
今でも、こういう想像をするときがあるけど、心の絵本にしまっている。
図太くなったのか、ロボットになったほうが幸せバージョンも思い描いたりする。