張り切ってレインシューズを履いて出かけてみたけど、そんなにひどい雨ではなかった。雨のあまぐつ、ではなく、雨が降ると雨を避ける、あまのじゃくぐつ、と命名しておいた。
そして、「雨がひどくなるようだったらちゃんとした大きさの傘を買おう!」と思っていたけど、持って行った小さい日傘に毛が生えたような(いや、生えてないけど)雨傘(笠のイメージに近い)で事足りたので、貯金をしたような満足感がある。
そんなことを思っていた帰り道。
ご近所のお庭に百合が咲いていた。
毎日見ていたはずなのに。
いつのまにか、蕾もたくさんついているではないか。
こんな家から少しの距離でさえ見落としていることがいっぱいあるのに、人生の長く広いコースで、私が見落とし無しで生きているわけがない。
道は、いつでも未知にあふれている。
明日の天気はどうだろう?
心にあまのじゃくぐつを履かせないで、降ってくるものは、みーんななんかええもんだと思いたいなあ。