top of page

2017年10月23日月曜日


朝の空は、まだ台風の尾っぽが影響していたから、

世界に白い布をかけたような曇り空。

みたことがない白い世界だった。

雨が止んだだけでも嬉しくて洗濯をしていたら、

いきなり矢印のような太陽光が部屋に届く。

そこだけ明るくなった床を触ったら、熱の贈り物。

今日だけ猫になりたかった。

風のリボンがほどけたら、あっという間に空が青。

今日の青は堂々としていた。

夕暮れ前の数時間、海の近くまで遠征。

私は黒いセーターを着ていたけれど、

気分は夏休みかゴールデンウィークだったから、

夕焼けの冷えた風が身にしみた。

だけど、傷にしみたというよりは、

愛情みたいに、しみこんできた。


bottom of page