体育の日。
学生時代、体育の日は、運動が得意なお友達にはそれぞれ運動系の行事予定が入っていた。
学校の垣根を越えた大会があったり、ファミリーで参加できるような体育祭に行くという子もいたし。
とにかく、私にとって、体育や運動というものは、苦しくてがんばるべきものだったから、レジャーとしての体育の日なんて、描けない夢みたいだった。

足の速い同級生は、いつも輝いてみえた。
みんな今でも速いのかな?
思い出していたら、夕焼けの時間。
部屋には夕陽が灯りました。
実際のキャンドルよりも、ずっとはやく、あっという間に消えちゃった。
まるで、壁の中の世界に吸いこまれたみたい。
みえない世界の聖火ランナーが、夕陽のキャンドルを持って走っている想像しながら、私の体育の日はおしまい。
