この間、「太陽の一粒」という名前のブレンドコーヒーを飲んだ。
そんな名前だと思うと、その黒い液体は、詩を溶かしたようだった。
人生で一番飲んでいるのはホットコーヒーだと思うけど、いまだにまともな味の分析ができない。
好き嫌いの線は確実にあるんだけど、酸味だとか、コクとか最近のフルーツにたとえたような味の違いがまったくわからない。
太陽の一粒は好み指数が78くらいだった。
何を飲んでも100になるということはなかなか無いので、78はかなり高めの好き具合。
今日、どうやっても好き成分が発見できないコーヒーに遭遇した。
クリームと砂糖を入れてみたけど、それでも不味い。
だけど、お店はオシャレ。
カップもかわいい。
店員さんも洗練されている。
メニューだってデザインが素敵で、眺めていたいほど。
自分の体調が悪いのかしらと思った。
そのカフェにいる人はみんな楽しそうで、異を唱えているのは自分だけという気分になってきて居心地が悪い。
この感じ、何かに似ている。
“コーヒー”は“音楽”に言い換えられるのでした。