日差しがワルツを踊っているようなランチタイム。
優雅な気持ちで駅まで歩いた。
川面には光が照りつけて、金のウロコがキラキラ。
こういうとき、胸がいっぱいになって、ご飯もいらないなあって思う。
霞を食べて生きていけそうな気になった。

日暮れ前。
同じ道を逆さに歩く。
吹いて来る風はみんな向かい風。
木の葉たちが豪速でフォークダンス。
マイムマイムの妖精がいる!なんて、心で思っていたら、
数枚の葉っぱが私の背丈より高く舞い上がった。
枯れた葉の槍攻撃。
けっこう痛い。
あかん。
霞だけ食べて生きていけない。
ギブミーアッタカイゴハン。
だけど、見上げた空はとってもとっても優雅だった。
白いチョークで書いたような三日月を
淡いピンクの雲たちがふんわり抱えていたのでした。